お子さまへの伝え方
支援への取り組み始めは、少なからずお子さまに抵抗感があるものです。お子さまの気持ちを全く無視して支援を始めることはできません。しかし、完全な同意を待っていても動き出すキッカケはなかなかやってきません。
お子さまの気持ちに寄り添った支援を始めるためには、お子さまの状態と親子の関係性の両方を考慮しなければなりません。
お子さまに伝える際のポイントを以下にまとめましたのでご参考になさってください。
お子さまへ伝える際に
- 「どうするかあなたが決めなさい」「行ってみる?どうする?」など、決断を迫ったり、簡単に断ることができるような訪ね方は避ける。
- 先に親が説明を受けることを話し、お子さんの不満や不安があれば本人の気持ちを聴き「そのことはきちんと伝える」ことを伝えてください。
お子さまの状態と支援の目安
- フリースクールや訪問支援が適した可能性が高いケース
- 学校の話題をすると、学校の雰囲気や先生、友達を責めるような発言をする。
- 「どうしていいかわからない」「今は嫌だ!」など逃避するような発言をする。
- 「何をしても意味がない」「もう人生が終わった」など悲観的な発言をする。
- 「勉強がついていけない」「嫌いな人がいる」など原因について話すことができる。
➡お子さまの抱えている課題を解決するために、これまでと違う行動をした方が不安感を軽減できる可能性が高い状態です。フリースクールへ通学したり、訪問支援で人とかかわりを始めたりと、具体的な取り組みを始める時期だと考えられます。
- カウンセリングが適した可能性が高いケース
- 「興味ない」「関係ない」「必要ない」などと言って取り合わない。
- 学校に行けなくなった原因は一切口を閉ざしている。
- 話しかけても無視するなど、会話ができない。
- 暴言を吐く、暴力を振るう。
➡親子関係の悪化も考えられます。まずは登校刺激をやめ、保護者がカウンセリングや保護者の会などを利用して、今後の話ができる基盤づくりに取り組む時期だと考えられます。
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